塾長ブログblog

#1 どれだけ勉強しても成績が思うように上がらないのはなぜ?#2 テスト後にチェックするのはどんな部分?
#3 高校入試「合格答案」作成のポイント① (1点が合否を決める!)#4 高校入試「合格答案」作成のポイント② (合格答案作成の手順)
#5 定期テスト前の動機づけ3ステップ(中学生)#6 お子さんに好かれていますか?
#7 テストになるとできない子は、〇〇〇が足りない#8 成績の下がった中学生が勉強すべき教科とは?
#9 受験で「合格」より大切なこと#10 テストで点数が取れる子は〇〇をしている

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2024.04.23

#10 テストで点数が取れる子は〇〇をしているー西淀川区の学習塾

GWが終わると、新学年での初めてのテストが行われる

中学校がほとんどだと思います。
「今度こそはいい点を取るぞ」と

意気込んでいる人もいるでしょう。
今回は、テストで点数が取れる子がやっている

「7つの勉強法」を紹介します。

① 学校の授業を「しっかりと」受けている

「しっかり」って?

例えば、「復習するところをチェックしながら」

「どこがテストに出るかを予想しながら」

「あとで誰かに教えることを意識しながら」

授業を受けるということです。

授業の中でだいたい内容が理解できているのがベストです。

② 覚えた後に「自分でテスト」して確認している

暗記をしたら必ずテストをしましょう。

「教科書をノートに写す」

「漢字や英単語を練習する」は、

ただの作業です。

写したり、何回も練習したりすると勉強した気にはなりますが、

覚えていなければテストで点数は取れません。

「何のために」写したり、練習したりするのかを考えましょう。

点数が取れる子は、覚えられたかどうかを自分でテストしています。

③ 問題集は「何も見ずに」解いている

問題集をするとき、答えをチラチラ見ながら、

教科書を見ながら、人に聞きながらするのはナシです。

テストで同じこと、できませんよね?

問題集を解いてみて、分からない部分が多くてなかなか進まないようなら、

教科書を読んだ後や、答えや解き方を確認した後にやってみましょう。

④ 問題集の〇付けを「全力で」やっている

問題集をした後は必ず〇付けをしましょう。

見開きページが終わった後がベストです。

溜まってからすると、〇付けが適当になってしまうので、

やったその日に必ずしてください。

そして、確実に身につけるため、答え合わせは「全力で」しましょう。

「全力で」とは、「何を」「どう」間違えたか、

「次にどうすれば間違えないか」を考えることです。

できない問題を放置しないでください。

解説を読んで分からない場合は必ず質問するようにしましょう。

⑤ 間違えた問題は「解きなおし」をしている

解説を読んで理解した問題は、必ず「解きなおし」までしましょう。

「わかった」と「できる」は違います。

間違いがなくなるまで何回もやりましょう。

ワークの間違いを減らしていくのが「勉強」です。

⑥ 問題集は「3回」している。

1回目で「できる」と「できない」を分けます。

2回目で「できない」を減らして、

3回目で最終仕上げをしていきます。

2回目で「できない」が1ケタ以下になったら、

3回目は他の教材に突入するのもありです。

⑦「成績=勉強量×質×集中力」を理解している

「勉強量」:

前日に勉強しただけで成績を伸ばすことは難しいです。

ある程度の時間が必要です。

点数が取れる中学生の多くは、努力して成績を上げています。

最低、テスト1週間前からは勉強しましょう。

「質」:

これまで②~⑥でお伝えした勉強の仕方をマスターしましょう。

ピントのズレた勉強の仕方をしていると、

いつまで経っても成績は上がりません。

「集中力」:

テストで点数が取れる子は「ながら勉強」をしません。

質と集中力を高めるには、スマホ、テレビ、音楽などはジャマです。

勉強中は、それらから「遠ざかる」ようにしましょう。

頑張っているのに、なかなか点数が上がらないという人は、

今やっている勉強の仕方に問題があることがほとんどです。

今回紹介した方法を1つからでもいいので真似してみてください。

行動することで少しずつ変わっていきますよ!

2024.03.21

#9 受験で「合格」より大切なことー西淀川区の学習塾

今年度の受験も無事終了しました。

合格して嬉しそうにしている子を見ると、「本当によかったな」と思います。

このブログを読んでいただいている中には、

「来年は自分(わが子)の番か」と、

今から不安やプレッシャーを感じる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、昨今は、上位校以外はさほど競争率は高くなく、

下位校では毎年定員割れをするところもあり、

そこまで深刻にならなくても進学できるのが現状です。

では、何のために受験はあるのでしょう?

誰でも合格できるのなら、何のために勉強するのでしょう?

今回は、「受験に合格するより大切なこと」について、少し考えてみます。

まず初めに、受験の結果だけが成功や失敗を決めるわけではありません。

合格できなかったからといって、それだけでお子さんが失敗したとは言えません。

むしろ、たとえ合格したとしても、受験に真剣に向き合わなかったら、

それは本当の意味で合格とは言えないと、私は考えます。

そこで、受験に真剣に向き合うことの大切さを、

具体的な例を挙げて考えてみましょう。

計画と準備の重要性:

お子さんが志望校に合格するためには、計画的に勉強を進めることが重要です。

早めに始めて、毎日少しずつコツコツと勉強することで、

最後の数週間に焦ることなく、自信を持って受験に臨むことができます。

自己管理と精神的な準備:

勉強だけでなく、睡眠や栄養、ストレス管理も大切です。

お子さんが健康でリラックスして受験に臨むことができれば、

結果も良くなるでしょう。

挑戦と成長の機会としての失敗:

受験に失敗することは、そのまま挫折ではなく、

成長の機会と捉えることができます。

失敗から学び、次回に向けて準備を整えることが大切です。

目標と情熱の追求:

受験に合格することは素晴らしいことですが、それだけが成功ではありません。

お子さんが自分の目標や夢に向かって努力し、成長する姿こそが本当の成功なのです。

つまり、受験にしっかりと向き合うことで、

大人になってからの必要な要素を得られるわけです。

そして、これらの要素は自分で稼いでいくには欠かせないものであり、

自分らしく生きるためにも必要となります。

受験って、それこそ「自分で自分を成長させる力」を

つけるためにあると言えるのではないでしょうか。

さらには、それが「自信」へとつながっていくのです。

受験勉強という経験は人生を変えることがあります。

勉強はただの道具です。

勉強という道具を使ってどんな自分にでもなれます。

受験勉強を通してどんな自分になりたいでしょう?
我慢強い自分、本気の自分、
逃げずに挑戦する自分、
あきらめない自分…
何でもいいので、合格以外の目的もぜひ考えてもらえたらなと思います。

最後に、受験に合格することは一つの成功ですが、

それだけが全てではありません。

お子さんが受験に真剣に向き合い、成長し、

自分の目標に向かって努力することが大切です。

自分のために、そして周りのために、

一生懸命取り組めたかでその先が違ってきます。

ほぼ100%の人が経験する高校受験、

せっかくなら有意義なものにしたいですよね。

受験を、ただの人生の通過点で終わらせるのではなく、

次に活かすことができる貴重な経験にしていけたらいいですね。

2024.03.11

#8 成績の下がった中学生が勉強すべき教科とは?ー西淀川区の学習塾

塾周辺の中学校では、先週で学年末テストが終わりました。

早速、下記のような相談をいただきましたので、ご紹介します。

中1の女の子。

中学に入学してからしばらく経ち、緊張感も薄れてきたのか、

全般的に成績が下がっている。

このままでは良くないと、その子自身も焦っており、

勉強しなければと言っている。

親御さんとしても、もう少し勉強してほしいと思っていた。

そこで「5教科の中で、どの教科から始めたら良いか」というご相談です。

中学生なら、まずは「英語と数学」から

中1といえば、学校生活にも慣れ、部活動でも少しずつ活躍できるようになる時期です。

その一方で、勉強は急速に難しくなり、

一度つまずくと成績が下がってしまうこともあります。

そういった場合、どの科目からどのように勉強を始めればよいのでしょうか。

一般的に、特に苦手な科目があれば、

まずはその科目をしっかりと勉強してもらいたいと思います。

ただ、特に際立ったものがなく、

全般的に成績やテストの点数が下がってしまっている場合、

優先して取り組んでいただきたいのは「英語と数学」です。

なぜなら、この2科目は他の科目と比べ、

一度つまずくと取り返すのに時間がかかるからです。

数学でプラスマイナスの計算ができない子は、方程式も解けません。

英語のbe動詞・一般動詞でつまずいている子は、

その先の過去形や進行形が理解できません。

そのため、他の科目はその時点から巻き返せても、

英語と数学は基本が分かっていないと、

今学校で勉強している単元だけを頑張っても十分な成果が出ないことがあります。

中1のお子さんであれば、まだまだ短時間で取り戻すことができます。

まずは、どこが苦手でつまずいているのかを見つけ出しましょう。

薄くて簡単な参考書や問題集で構いません。

それを1冊、今お子さんが学校で習っているところまでざっといてみると、

どこでつまずいてしまったかが分かります。

復習の際には、難しい応用問題を無理して解く必要はありません。

簡単な問題を確実に解けるように、繰り返し練習しましょう。

英語と数学のどちらも、簡単な問題を繰り返すことで力がつきます。


国語力が乏しい可能性もある

ここまで、成績が下がった中学生のお子さんが取り組むべき教科は、

まず英語と数学というお話をしてきました。

大部分はこれで成績が上がるのですが、

なかなかうまくいかないお子さんも中にはいらっしゃいます。

そんなお子さんは、英語と数学の勉強をする前に、

チェックしてもらいたいことが1つあります。

それはお子さんの「国語力」です。

特に、英語が苦手なお子さんは、国語も苦手にされているケースが多いです。

英語の指導をしていると感じるのですが、

主語・述語・修飾語が分からない子が結構います。

そうなると、英文読解はもちろん、英作文においても苦戦します。

国語力が学力に与える影響

ここで、国語力と学力の関係について、文法的な観点から考えてみましょう。

まず、国語力とは、日本語を正しく理解し、使いこなす能力です。

文法や表現のルールを理解し、適切に使うことができるということです。

では、なぜ国語力が学力に影響を与えるのでしょうか?

その理由を見ていきましょう。

国語と英語の文法は似ています。

例えば、日本語で「名詞」「動詞」「形容詞」などの品詞がありますが、

英語にも同様のものが存在します。

つまり、日本語で学んだ文法の知識が、英語の学習に役立つということです。

具体的には、国語で学んだ文章構造や語順のルールが、

英語の文法理解に役立ちます。

例えば、「主語」「述語」「目的語」などの基本的な文の構成要素を理解していれば、

英語の文を読んで意味を把握しやすくなります。

また、国語で学んだ文章のつなぎ方や接続詞の使い方も、英語の文章作成に活かせます。

さらに、国語力が高い人は、言葉のニュアンスや表現の違いを理解しやすい傾向があります。

これは、英語の学習においても重要です。

英語でも、同じ意味を表現するためにはさまざまな表現方法があります。

例えば、「happy」と「glad」のように、

同じような意味を持つ言葉でも微妙なニュアンスの違いがあります。

国語力が高い人は、これらの微妙な違いを理解しやすく、

より正確に表現することができます。

したがって、国語力を高めることは、英語の学習に大きな助けとなります。

文法や表現のルールを理解し、適切に使いこなすことで、

英語の理解力や表現力が向上していくのです。

また、数学の勉強でも、問題を読んで何が求められているか理解することが大切です。

そして、自分の考えを数式や図に表現する力も必要です。

これも、国語力があればスムーズにできるようになります。

なぜなら、国語力が高い人は、問題文を正確に理解し、

自分の考えを論理的に整理することが得意だからです。

例えば、国語の授業で文章を読んで感想を書く練習をすると、

自分の考えを整理し表現する力が身につきます。

これが数学の問題解決に役立ちます。

数学の問題も、文章を読んで問題の内容を理解し、

自分の考えを整理して解法を考えることが重要なんですね。

このように、国語力が高いと、他の科目の勉強も効率よく進めることができます。
国語力が学力に与える影響は大きいです。

頑張っているのになかなか成果が出ないなあと感じている方は、

ぜひ「国語力」を意識してみてください。

2024.02.27

#7 テストになるとできない子は、〇〇〇が足りないー西淀川区の学習塾

この前、中学2年生の女の子に英語の単語テストを行ないました。

普段の授業ではすごく頑張っていて、宿題も完璧にやってきます。

でも、テストではなぜかうまくいかないんです。

これ、本当にツラいですよね。

一生懸命勉強しているのに、ちっとも成果が出ないと、

モチベーションも下がっちゃいます。

同じように悩んでいる人もいるかもしれません。

そこである日のテスト中、彼女の解答の様子を見てみました。

すると、やっぱり、アレをしていなかったんです。

アレというのは「見直し」です。

ここで注意したいのは、しているつもりでも、

ちゃんとできていなかったということなんです。

普段はできるけど、テストになると「できない」。

そういった悩みを抱えている人は、「見直し」を徹底してみてください。

見直しって、どうやればいいの?

では、見直しってどうすれば良いのでしょうか。

具体的には、問題を見直すときは、

間違いを探すつもりで見ることがポイントです。

ほとんどの人は、合っていると思って見直してしまいます。

でも、これだとミスが見つけられないんです。

自分のミスを見つけるためには、間違いを探す気持ちで見直しましょう。

自分は完璧だなんて思い込んではいけないのです。

絶対にミスを見つけてやるというつもりでチェックするようにしましょう。

そして、もう1つ大切なポイントがあります。

テスト中に難しい問題に遭遇した場合、

その場所に印をつけておくことが役立ちます。

見直しの際には、その問題に優先的に取り組みましょう。

例えば、「分数が苦手」と自分でわかっている場合は、

分数の問題に重点を置いてチェックすることが有効です。

これにより、見直し作業が効果的に行えるでしょう。

ケアレスミスへの対処法

授業でできるのに、テストになると思ったほどの得点が取れない。

特に数学で点数が取れない子は、ケアレスミスが多い傾向にあります。

ただ、ケアレスミスを直そうと言っても、具体的な対策がないですよね。

これについては、日頃から気をつけておく必要があります。

例えば、問題を解いていて、簡単なミスをしてしまったとき、

ミスをしてしまった場所にチェックをつけてみてください。

そして、何をどう間違えたのか、横に書いておくのです。

それを繰り返すうちに、間違いの傾向が見えてきます。

例えば、プラスマイナスのミスが多いとか、

かっこを外す時にミスが起きているとか、

分数になると計算ができなくなるとか。

間違いをチェックしたノートを親御さんも一緒に見ることで、

お子さんが自分が気づかなかった自分の癖に気づくことができると思います。

まずは弱点を明確にしましょう。

2024.02.03

#6 お子さんに好かれていますか?ー西淀川区の学習塾

少々時間が経ってしまいましたが、

前回内容の続きをお伝えしようと思います。

前回は「テスト前の動機づけ」という内容でした。(前回内容は#5)

ただ、動機づけをする以前に、勉強の話をすると

部屋にいってしまって話にならない場合はどうすればいいのか。

この場合「あること」が関係していて、

この「あること」が上手くいっていないと、

動機づけをしてもあまり効果がない…というお話をして終わりました。

では、「あること」とは一体何なのでしょう。それは、、、

親子関係が良好かどうか

親子関係が良好かどうかの目安は、

親子が他愛もない話をすることができるかどうかや、

家が安全な場であるかどうかです。

最初に、お子さんとの会話を振り返ってみましょう。

その会話が、勉強や成績のことばかりに偏っていませんか?

・「勉強しなさい」を連発する

・お子さんがしたい部活やゲームの話ではなく、親がしたい勉強や受験の話ばかりする

・親の言うことを聞かないと、厳しく叱る

・テストで60点取ると叱る

どうでしょう?

こういった状況では、次第にお子さんは

親と一緒にいること自体を嫌うようになり、

家が安心の場ではなくなります。

その結果、親が動機づけの話をしても「またか」と拒絶され、

逆効果になります。

子どもに話を聞いてもらいたいときはどうすればいい?

親がお子さんの話に耳を傾けましょう。

そうすることで信頼関係が築かれ、

信頼関係があると心のエネルギーが蓄えられます。

このエネルギーがあると、行動エネルギーも増します。

お子さんが家で安心して過ごせると、

学校での困難も乗り越えられるようになり、

その結果として勉強への意欲も湧いてきます。

もしもお子さんが勉強にやる気が出ない場合は、

まずは話を聞き、その後こちらの要求を出してみてください。

そうすることで、勉強するためのエネルギーが徐々にたまってくるでしょう。

また、お子さんが興味を持つ部活やゲームの話題に関心をもって接することも重要です。

イライラ言葉に注意しましょう

お子さんとの会話で、次の2つのイライラ言葉を

頻繁に使ってしまっている親御さんは、

今日から言うのを我慢してみてください。

なぜなら、この言葉を言えば言うほど、

お子さんはイライラして親御さんの話を聞かなくなるからです。

①「早く勉強しなさい!今の力じゃ高校に行けないよ」

②「なに、このひどい点数…。次のテストまでスマホは没収ね」

「使ってるわ…」という声がたくさん聞こえてきますよ(笑)

①②は以下の言葉に置き換えてみましょう。

①「何か手伝えることある?」

「〇〇しなさい」という言葉は命令です。

人は強制・命令されるとやりたくなくなる生き物です。

思春期のお子さんならなおさらですね。

とはいえ、何か声をかけないと気持ちが収まらない…。

そんな時はこう声をかけてください。

「何か手伝えることある?」

「何か手伝えることある?」は気づかいの言葉です。

気づかいをされると、自分の気持ちに素直になれます。

結果、困っているなら親御さんに協力を求めることができ、

親子で一緒に頑張っていく関係が築けます。

②「次のテストで〇点以下だったら、しばらくスマホはあずかるね」

テストの成績が下がると、

お子さんのスマホやゲーム機を取り上げることもあるかと思います。

ただ、この方法で、お子さんの成績は上がりましたか?

効果はあまりなかったのではないでしょうか?

なぜでしょう?

それは、「空いた時間を勉強時間にあてないと、成績は上がらない」からです。

多くの場合は「取られた!」と、ふてくされてしまい、

空いた時間がテレビ、昼寝に代わるだけなのです。

では、どうすればいいのでしょう。

取りあげる代わりに、

「次のテストで〇点以下だったら、しばらくスマホはあずかるね」と

「約束」をし、お子さんが納得したうえであずかるようにするのです。

そうすれば反発もありません。

ただし、ここで大事なポイントがあります。

スマホをあずかる条件は一方的に決めてはいけないということです。

「次のテスト、どれくらいなら取れそう?」とお子さんの気持ちを聞いてあげましょう。

その上で「〇〇点以下だった場合は、次のテストまであずかるね」という

ルールにすればいいのです。

目標は少しずつ上げていく形で、

特に最初は高すぎる条件にしないようにしましょう。

いかがですか?

今回のテストで動機づけがいまいち上手くいかなかったという場合は、

ぜひ今回のテーマ「親子関係」に注目してみてください。

特に、お子さんへの「声かけ」は大切です。

親子関係が良好だと、お子さんは親御さんが嫌がる行動をとらなくなります。

逆に言うと、スマホ依存や不登校などの問題行動の8割は

「親から愛情をもらうため」に起こすとも言われています。

親御さんがよかれと思って勉強や受験の話をしても、

お子さんがそのことに愛情を感じ取ってくれないと意味がありません。

1日でガラッと改善は難しいですが、

どうすればお子さんに愛情が伝わるのか、

どうすれば親子共々ハッピーに過ごせるのかを考えてみましょう。

2024.01.27

#5 定期テスト前の動機づけ3ステップ(中学生)ー西淀川区の学習塾

早いもので、来週には2月に入ります。

中1・中2生は、月末に学年末テストが控えていますね。

テストに向けて、計画的に頑張る子、直前になって慌てる子、

普段と変わらない子…と、色々だと思います。

計画的に頑張る子は放っておいてもやるので心配いりませんが、

テスト前なのに言われないと勉強しない子は心配ですよね。

そこで、今回はぜひご家庭で試してほしい、

子どもたちのやる気をUPさせる方法についてお伝えしようと思います。

【動機づけ3ステップ】

①卒業後の進路を確認しておく。

②サポート意思を表明する。

③定期テスト2~3週間前に、ご褒美と目標設定を自分で」させる。

①卒業後の進路を確認しておく。

高校に行くのか、専門学校に行くのか、働くのか。

本人に確認しましょう。

高校に行く気がないのに、英語や数学の勉強をする気にはなれませんよね。

②サポート意思を表明する。

高校に行く気があるのなら、親としてサポートしていくという意思を

子どもに伝えましょう。

ここで大切なのは、押しつけにならないこと。

親としての考えを子どもに伝えるのは結構ですが、最終的に選ぶのは本人です。

自分の道を自分で選び、自分で責任をとることで自立していきます。

③定期テスト2~3週間前に、ご褒美と目標設定を「自分で」させる。

子どもが提示する目標点数が低すぎても心配いりません。

一度自分で立てた目標を達成すると、自己肯定感が上がり、

少しずつ段階的に自ら上げていくようになります。

ご褒美設定は、各ご家庭で色々とご事情があると思いますので、

子どもが求めるものがどうしても無理な場合は、

代替案(条件)を出して折り合いをつけましょう。

(例:スマホNG。タブレットならOK)

「これはいい」「これはダメ」というように、親が判断すると、

子どもにとってはやる気の出ないご褒美設定になってしまいますので、

注意が必要です。

具体的には下のような流れです。

親:

「中学卒業したらどうするつもりなん?」

(←軽く。怖い顔で聞かない)

子:

「高校には行きたいけど…」

親:

「そっかあ。だったら行けるように来週からのテスト、頑張ろうね」

(←一旦、受け止めてあげた上で)

「でもさあ、勉強ってやる気でないよね…?」(と、聞いてみる)

子:

「そう、なかなかやる気でないねん」

(←ほとんどの子がこう言います)

親:

「じゃあさ、お母さん、やる気がでるように、

やる気をサポートする方法を考えてんけど、興味ある?」

(←押し付けない。提案する。親はサポートする意思があると伝える)

子:

「え、何なん?」

親:

「ご褒美と目標っていうしくみを考えてん。

〇〇自身が、自分でご褒美と目標を決めていいよ。

今回のテストで、お母さん、5,000円ぐらいまでなら何か買ってあげられるけど、

それぐらいで買える何かご褒美を考えてみ?

それで、何点取れたらそのご褒美がもらえるのかも

〇〇自身が自分で決めていいよ」

(←自分で決めるのがポイント。やってみようかなという気になる)

子:

「え、じゃあ、5教科合計5点アップでもいいの?」

親:

「うん、いいよ」

(←「5点だけか」と思っても口には出さない。やる気が出たら、5点以上上がります!)

失敗しやすい3ポイント

①親がご褒美と目標を決めている。

②勉強しないと怒ってしまう。

③物を与えすぎている。

①親がご褒美と目標を決めている。

親が求めるのはどうしても大幅な点数アップになりますよね。

そうすると「絶対無理」といって最初からあきらめてしまいます。

これではますますやる気がでなくなって逆効果です。

自分で決めさせるのが大切です。

②勉強しないと怒ってしまう。

「怒られる=やっぱり勉強ってイヤなもの」というイメージがついてしまいます。

また、怒られることで「勉強をさせられている」と子どもは思い、

一気にやる気がなくなります。

親子で一緒に目標に向かうという構図が崩れてしまうのです。

「勉強しなさい!」と怒るのではなく、

「なぜやる気が出ないのだろう」という観点からお子さんを見てあげてください。

③物を与えすぎている。

日ごろから与えすぎてしまうと、動機付けに上手く利用できません。

ご褒美設定時に「欲しいものがない」と子どもから言われた場合は、

物を与えすぎている可能性があります。

いかがでしょうか。今回のテストだけでなく、今後も使えるものです。

ぜひ参考にしていただきたいと思います。

ただ、そうは言っても

「うちはそもそも勉強の話になると部屋にいって出てこなくなります」

という声もいただきます。

この場合はどうすればいいのでしょう。

これは「あること」が非常に関係していて、

実はこの「あること」が上手くいっていないと、

今回の3ステップを実行してもあまり効果がありません。

では、「あること」とは何か。それについてはまた次回配信したいと思います。

2024.01.23

#4 高校入試「合格答案」作成のポイント② (合格答案作成の手順)ー西淀川区の学習塾

今回は、合格答案作成の「手順」についてです。

手順は試験の時、必ず意識しておきたいことがらです。

どんな順番で、どんなことを意識して解いていくのがいいのでしょう?

前回に引き続き、AさんBさんの2人に教えてもらいます。

① 受験番号(名前)を書く

Aさん:

試験が始まって、まずしなければならないことって何?

Bさん:

まず最初に、絶対に受験番号(名前)を書くようにしよう。

当たり前のことだけど、緊張や焦りで書き忘れちゃうこともあるんだ。

試験に臨む前に、この小さな作業を確実にこなす習慣を身につけよう。

Aさん:

確かに、受験番号(名前)を書き忘れるなんてことがないように気をつけないとね。

これをしっかりこなすことで、試験中の余計なストレスも減るだろうね。

② 問題用紙を一覧する

Aさん:

次に意識することは?

Bさん:

問題に取り組む前は深呼吸をしよう。

そして、問題用紙を開いたらページ順を確認して問題全体を見渡し、

おおよその量を見て所要時間をイメージしよう。

英語では長文の量、数学では文章題や図形問題の配分などもざっと確認しておこう。

計画通りに進めるために、各科目の特徴も意識しておくといいね。

Aさん:

いいね、深呼吸から始めて全体像をつかむのはいい方法だね。

計画的に進めるために、各科目の特徴もしっかり確認しておくといいんだ。

③ 時間配分を決める

Aさん:

試験中に意識することは何?

Bさん:
時間配分だね。

時間配分では、見直しの時間も確実に取ろう。

英語や国語などで作文が課されていたら、そのための時間も忘れずにね。

進捗を確認しながら、不足しないようにスピードを調整しよう。

Aさん:

そっかあ、見直しの時間をしっかり確保しないとね。

特に作文があるとなると、余裕をもって進めることが大切だね。

焦らず進めて、計画通りに終わらせよう。

④ 解けそうな問題から解く

Aさん:

学校のテストでよく時間が足りなくなる時があるんだけど、

入試でもそうなったら困るなあ。

Bさん:

問題は、第1問から解く必要はないんだよ。

解けるものから順に進めばいい。

ただし、あちこちつまみ食いするのは時間の無駄だから気をつけて。

ほとんどの入試問題は容易な問題から難問へと進んでいるから、

最初から順に解くのが効果的だよ。

でも、分からない問題があれば、

無理に解こうとせずに後回しにして次に進むのが良いよ。

選択問題の場合は空欄にせず、マークを付けておくといいんだ。

Aさん:

そうだね、最初から順に進めるのはスムーズだけど、

無理に解こうとせずに後回しにして次に進むのも大事だね。

選択問題はマークしておくのもいいアイディアだよ。

⑤ 見直しのやり方

Aさん:
最後の「見直し」って、何をすればいいの?

Bさん:

問題用紙に印をつけた確信が持てない問題を確認しよう。

しばらく時間を置くと正解が見えてくることがある。

間違っているものを選べという設問を読み違えて、

あれもこれも正しいと悩んでいたなどもある。

再挑戦でこうしたミスに気づき、すんなり解決できることも少なくない。

次に、問題番号と解答番号のズレはないか。

記号で答えるところを語句で答えたミスはないかも確かめよう。

さらに、「句読点を含め20字で答えなさい」と字数指定があれば

1字でも過不足があれば0点だ。

数学の証明問題では、合同や相似の対応の順にも注意がいる。

最後に、今までよくあったミスを思い返し、それに関係する問題を一通り点検する。

さらに時間があれば、パスした問題も最後まで考えてみよう。

もちろん書いた作文などをさらに推敲するのも良い。

また締めとして、受験番号が書いてあることも再確認しよう。

Aさん:

なるほど。見直しの際には確信が持てない問題にフォーカスして、

時間をおいてから再度確認するのはいいアプローチだね。

文字数や記号の確認も怠らないようにしよう。

これまでのミスに気を付けながら、最後まで丁寧に見直すことを心がけよう。

余裕があれば、最後にパスした問題も考えてみるといいね。

作文も含めて、最後までしっかりと見直すことが大切だよ。

Aさん:

以上、参考になりましたか?

みなさん、自分の力を信じて前向きな気持ちで試験に臨んでください。

応援しています!

Bさん:

頑張ってくださいね!皆さんの素晴らしい結果を信じています。

2024.01.13

#3 高校入試「合格答案」作成のポイント① (1点が合否を決める!)ー西淀川区の学習塾

2024年も2週間が経ちました。

いよいよ受験シーズン到来です。

入試ではたった1点の差で合否が分かれることがあります。

入試時の点数が一番でもギリギリの合格ラインでも、合格は合格。

けれども、合格ラインに1点でも足りないと入学できません。

受験生の皆さんは、この一日のために、一年間頑張ってきたわけで、

成果を出せないと、あまりにも残念ですよね。

でも大丈夫です。ちょっとしたテクニックで、

あと1点、もしかしたらもっと得点できる可能性だってあります。

これはただ合格するだけじゃなく、

これからいろんな試験でも通用する「常識」にもなります。

今回は、AさんBさんの2人に登場してもらい、

合格答案作成のポイントを教えてもらいます。

以下を読んで、最後まであきらめず、全力で挑戦しましょう!

◆試験の流れをイメージ化する

Aさん:

限られた時間内に試験の合格答案を書くのって、

どうやったらいいと思う?

Bさん:

まずは、

試験の流れをイメージすることが大事だよね。

問題の配分や自分の力量とスピードを理解して、

受験校の過去問を解くのが良い参考になるんだ。

何も考えずにボーっと解くのだけはやめたほうがいいよね。

Aさん:

当日までどんな問題が出るかわからないけど、

過去問を解くというのはいいアイディアね。

問題数が多いからスピーディーに解答しないと時間が足りなくなりそうだし。

Bさん:

そうだね。あと、同じ問題でも受験者によって印象が変わるから、

自分の特性や力量を考えながら戦略を立てることも大切だよ。

Aさん:

それは確かに。まとめると、

受験校の過去問を制限時間に合わせて解いてみて、

傾向はもちろん、時間配分や難易度、

自分がどのようなミスをしやすいかなどをイメージすることが大事ってことだね。

◆当日使えるテクニック

Aさん:

「あと1点」をすくい取る解答記述のテクニックってある?

Bさん:

もちろんだよ。

まず、文字は正しく書かれていれば上手下手は採点対象にならないけど、

読めないか曖昧な文字は原則として不正解となるから、

はっきりと書くことが大切だね。

例えば、「イ」とも「ハ」とも読めるような文字を書いてしまうと、

得点に結びつかない可能性があるから気をつけて。

2つ目、解答指定がなければ漢字でもひらがなでも良いけど、

漢字を間違えると正確にならないから、

不安ならひらがなで書く習慣をつけるといいよ。

ただし、国語の作文では「誤字」は減点、

社会の「漢字で答えなさい」という設問では、

正しく漢字で書けて得点になるので要注意だね。

3つ目、数学の証明問題や英作文では

少し違っていても部分点が与えられることもあるんだ。

英作文では全文が書けなくて、ぴったりの表現が思い浮かばなくても、

自分の書ける表現で一部だけでも書いておくといいよ。

Aさん:

科目別で攻略法とか、問題を解くテクニックってある?

Bさん:

まかせといて。まず、英語。

長文では見たことのない単語が出てくることもあるから、

文末の(注)や設問などにもヒントがないか、目を向けるといいよ。

一語一句を和訳する必要はなく、

不明なものは不明として文章の流れを抑えていればいいんだ。

数学では基礎問題から始まり、中ごろには知識の深まりを問う問題、

最後には応用力を要する高度な問題が出題されることが多いんだ。

難問も簡単な問題も、配点はほぼ同じだから、

基礎問題を確実に抑え、合否を分ける中ごろの問題に力を注ぐことが大切だよ。

最後の難問にも答えを導く枝問が最初についていることがあり、

これが意外に簡単で得点源になることもあるんだ。

見かけだけで敬遠せず、必ずチャレンジしよう。

Aさん:

なるほど。国語の選択問題についてはどうすればいい?

Bさん:

そうだね。国語の読解などの選択問題では、

見るからに間違った選択肢は少ないんだ。

いずれも文章に書いてあるようなことが並んでいる。

ただし、必ず正解はあるから、それ以外の選択肢には

何らかの明らかな間違いが仕込まれていることがある。

そこに注目してみると、正解が見えてくるよ。

Aさん:

確かに、そう考えると選択問題も少し戦略的に解けそうだね。

Bさん:

そうだよ。

最後に、理科の問題では、問題文に単位が書いてあることが多いから、

それがヒントになることもあるよ。

例えば、「~は何cm/s」になるかと問われていれば、

求める数値はcmを秒sで割ったものになるはずだ。

公式を忘れてしまったときには大きなヒントになるよね。

社会では、歴史などに図版と事項・時代背景を結びつけた出題が

見られることもある。

教科書で見たことのある図を思い出すと、それが年代を推し量るヒントになるんだ。

Aさん:

問題を見て「分からない」と思う前に、いろいろとやれることがあるんだね。

Bさん:

そう、決してあきらめないことが大事。

次回は「合格答案の作成の手順」について教えるね。

2023.12.12

#2 テスト後にチェックするのはどんな部分?ー西淀川区の学習塾

2学期の期末テストも終わりましたが、

満足のいく結果でしたか?

「あまりよくなかったなあ」という人は

振り返りなしで、ただ何となく次のテストを迎えてしまうと

また同じ結果になりかねません。

今回は、テスト後にチェックしておきたいことをお伝えします。

① なぜ点が取れなかったのか考えよう
テストで100点が取れていない場合、主な原因は3つあります。

・勉強不足
・ケアレスミス
・応用力がなかった

これらのどれかが原因です。

まず、自分がどれに当てはまるのかを見極め、

次のテストで改善するポイントを把握することが大切です。

② テストの観点を見て、足りなかったところを確認しよう
テストには観点があり、知識、技能、思考の点数が合計されます。

◆思考・・・頭を使って考える問題
◆技能・・・実験器具などの技術に関する問題
◆知識・・・単純に覚えるだけの問題

これらの観点別の点数を確認することで、
自分の不足している力や次のテストで必要な勉強がわかります。
例えば、思考の点が低かった場合は
応用力が不足していた可能性があり、
それに対処する勉強が必要です。

他の教科においても具体的な不足部分を見つけ、

効果的な対策を考えましょう。

③ 次回の計画を立てる際に意識するポイント
①と②で自分の不足部分を把握できたら、
次回の計画を立てる際にはその不足部分を改善する方針を考えましょう。

勉強不足が原因であれば、勉強時間を増やすことが大切です。

具体的な方法として、1日の勉強日数を増やすか、

1日にできる勉強時間を増やすかを選択してみてください。

ケアレスミスが原因であれば、前日の睡眠時間を増やすことで対処できます。

体調管理が不足するとケアレスミスが増えるため、注意が必要です。

応用力が不足している場合は、

学校の問題集以外の問題集を解く時間を増やすと効果的です。

④ 平均点が80点以下の場合は勉強不足が原因
平均点が80点以下の場合、原因はほぼ勉強不足です。
この場合は、当塾が勧める勉強方法を実践してみてください。
これに従えば、必ず80点以上は取れるようになるでしょう。
その後はやる気を出して勉強時間を増やせるかが重要です。
⑤ 80点は取れるのに90点以上取れない場合⇒応用力が原因
普段80点は取れているが90点以上が難しい場合、
応用力が不足している可能性が高いです。
学校の問題集に加えて、他の問題集を繰り返し解くことをおススメします。
⑥ ケアレスミスは、最後の5~10点の違いしか生まない
ケアレスミスによる減点は、最大でも5~10点ほどなので、
常に95点以上取れている場合は
ケアレスミスに過度に注意する必要はありません。
入試の場合は注意が必要ですが、
日常のテストでは勉強時間や応用力にフォーカスするべきです。
⑦ ケアレスミスには6つのパターンがある
ケアレスミスには6つのパターンがあります。
・問題の読み間違い
・計算ミス
・漢字の書き間違い
・書き写しの間違い
・単位間違い
・問題文の指示通りに解けなかった
などが挙げられます。
それぞれの原因に対して適切な対策を取りましょう。
⑧ 100点が取れるようになるまで、何度もやり直す
テストで間違えた問題は何度も繰り返し解くことが大切です。
これによって理解が深まり、同様の問題に対処できるようになります。
⑨ 実力テストの点数は簡単には上がらない
実力テストでは点数がすぐに上がることは難しいですが、
じっくりと勉強を積み重ねれば
半年後の実力テストで向上することが期待できます。
⑩ テストは必ずとっておこう
テストは重要な資産であり、後で復習や対策に役立ちます。
テストを捨てずに保管し、実力テスト前や入試前に
再度解いてみると良いでしょう。

#1 どれだけ勉強しても成績が思うように上がらないのはなぜ?ー西淀川区の学習塾

現在、中学生は期末テスト真っ最中です。
塾では2週間前から対策授業です。
塾生たちは、騒いだり寝たりなんかせず
みんな真面目に勉強しています。
ただ、中には「あ~、これでは上がらないな」といった子もいます。
そこで、今回は、成績が上がらない理由について考えてみました。
ぜひ今後の参考にしていただければと思います。

【成績(成果)=勉強量×やり方×考え方】

「成績が上がる方程式」というものをご存じですか?
方程式?何か難しそう・・・と思われているお母さんのために、
わかりやすく「クッキーの作り方」を例に説明します。

おいしいクッキーを作るためには、
良い材料、正しいレシピ、そして調理のテクニックの3つが必要です。

高級なチョコレートを使っても、
レシピを誤っていればおいしいクッキーになりません。
同様に、完璧なレシピを持っていても、
材料が質の低いものであればやはりクッキーは満足のいくものになりません。
また、いくら質の良い材料を使えて
完璧なレシピを持っていても
お母さんの調理のテクニック(腕)が未熟であれば、
おいしいクッキーを作ることはできません。

つまり、良い材料、正しいレシピ、そして調理のテクニックのうち、
どれかひとつが欠けても、おいしいクッキーはできないのです。

これがおいしいクッキーをつくる方程式です。
料理したことのあるお母さんなら理解できるのではないでしょうか。

実は、勉強にも同じく方程式が存在します。
これを理解していないと、成績は上がりません。
じゃあ、成績が上がる方程式とは?

成績(成果)=勉強量×やり方×考え方

成績向上には「勉強量、やり方、考え方」が不可欠です。
これらの要素が揃わないと、良い成績を収めることは難しいと言えるでしょう。
このどれかひとつでも 0 になると成績は絶対に伸びません。

いくら集中力があり、正しいやり方を知っていたとしても、
全然勉強しなかったら、成績が上がるわけがありません。
「勉強量(勉強時間)」は成績を上げるために、絶対に必要な部分です。

一方、「やり方」がよくない(勉強の質が低い)と、
どれだけたくさんの時間をかけても、成績は上がりにくいです。
同じ 1 時間勉強したとしても、覚えられることは半分以下になってしまったり、
逆に、なかなか問題が解けないという状況に陥ります。

最後の「考え方」は、勉強を含めたあらゆる物事に対して
「プラスのイメージを持っているか」
「マイナスのイメージを持っているか」ということです。
この方程式は掛け算なので
考え方がマイナスに傾くと成果はマイナスに出てしまいます。
いくら毎日長時間机に向かい、勉強の質を上げても
考え方がマイナスなだけで成果はマイナスに出てしまうのです。

まとめると、成績を上げるためには、
①勉強量を確保し
②正しいやり方で
③考え方をプラスにする
ということを意識する必要があります。

【成績が上がらない一番の理由とは?】

お母さんからすると勉強しているように見えるのに、
なかなか成績が上がらない子は、
一体何が足りていないのでしょう?

それは「集中力」です。

集中力には、「やる気」と「体調管理」の2つの要素が必要となってきます。
その中で特に「やる気が足りない子」がとても多いです。
したがって、お子さんの成績を上げる簡単な方法は、
「いかにやる気を出させてあげるか」ということになります。

そしてその「やる気」は、親の影響を大きく受けてしまうものでもあります。
この辺については、またの機会にお話しするとして
まずは、自分のお子さんが「勉強量、やり方、考え方」の
どの要素に課題を感じているかを見極め、
それに合わせてサポートすることが成績向上の鍵となります。