塾長ブログblog

#1 どれだけ勉強しても成績が思うように上がらないのはなぜ?

現在、中学生は期末テスト真っ最中です。
塾では2週間前から対策授業です。
塾生たちは、騒いだり寝たりなんかせず
みんな真面目に勉強しています。
ただ、中には「あ~、これでは上がらないな」といった子もいます。
そこで、今回は、成績が上がらない理由について考えてみました。
ぜひ今後の参考にしていただければと思います。

【成績(成果)=勉強量×やり方×考え方】

「成績が上がる方程式」というものをご存じですか?
方程式?何か難しそう・・・と思われているお母さんのために、
わかりやすく「クッキーの作り方」を例に説明します。

おいしいクッキーを作るためには、
良い材料、正しいレシピ、そして調理のテクニックの3つが必要です。

高級なチョコレートを使っても、
レシピを誤っていればおいしいクッキーになりません。
同様に、完璧なレシピを持っていても、
材料が質の低いものであればやはりクッキーは満足のいくものになりません。
また、いくら質の良い材料を使えて
完璧なレシピを持っていても
お母さんの調理のテクニック(腕)が未熟であれば、
おいしいクッキーを作ることはできません。

つまり、良い材料、正しいレシピ、そして調理のテクニックのうち、
どれかひとつが欠けても、おいしいクッキーはできないのです。

これがおいしいクッキーをつくる方程式です。
料理したことのあるお母さんなら理解できるのではないでしょうか。

実は、勉強にも同じく方程式が存在します。
これを理解していないと、成績は上がりません。
じゃあ、成績が上がる方程式とは?

成績(成果)=勉強量×やり方×考え方

成績向上には「勉強量、やり方、考え方」が不可欠です。
これらの要素が揃わないと、良い成績を収めることは難しいと言えるでしょう。
このどれかひとつでも 0 になると成績は絶対に伸びません。

いくら集中力があり、正しいやり方を知っていたとしても、
全然勉強しなかったら、成績が上がるわけがありません。
「勉強量(勉強時間)」は成績を上げるために、絶対に必要な部分です。

一方、「やり方」がよくない(勉強の質が低い)と、
どれだけたくさんの時間をかけても、成績は上がりにくいです。
同じ 1 時間勉強したとしても、覚えられることは半分以下になってしまったり、
逆に、なかなか問題が解けないという状況に陥ります。

最後の「考え方」は、勉強を含めたあらゆる物事に対して
「プラスのイメージを持っているか」
「マイナスのイメージを持っているか」ということです。
この方程式は掛け算なので
考え方がマイナスに傾くと成果はマイナスに出てしまいます。
いくら毎日長時間机に向かい、勉強の質を上げても
考え方がマイナスなだけで成果はマイナスに出てしまうのです。

まとめると、成績を上げるためには、
①勉強量を確保し
②正しいやり方で
③考え方をプラスにする
ということを意識する必要があります。

【成績が上がらない一番の理由とは?】

お母さんからすると勉強しているように見えるのに、
なかなか成績が上がらない子は、
一体何が足りていないのでしょう?

それは「集中力」です。

集中力には、「やる気」と「体調管理」の2つの要素が必要となってきます。
その中で特に「やる気が足りない子」がとても多いです。
したがって、お子さんの成績を上げる簡単な方法は、
「いかにやる気を出させてあげるか」ということになります。

そしてその「やる気」は、親の影響を大きく受けてしまうものでもあります。
この辺については、またの機会にお話しするとして
まずは、自分のお子さんが「勉強量、やり方、考え方」の
どの要素に課題を感じているかを見極め、
それに合わせてサポートすることが成績向上の鍵となります。